七五三ご祈祷の際ののし袋(熨斗袋)の意味・由来・書き方・マナー
七五三のご祈祷の初穂料の際に使用するのし袋(熨斗袋)とは
のし袋(熨斗袋)とは、お金を包み、相手に送るための袋で、お金にお祝いやお悔やみの意味を込める役割があります。
のし(熨斗)とは袋の右上の飾りのことを指します。
のし袋(熨斗袋)の意味・由来
のし(熨斗)は熨斗鮑の略で、鮑(あわび)をのして(薄く伸ばして)乾かしたものです。
従来、鮑(あわび)は重要な食糧で、長寿を示す縁起物とされていて、神事などで奉納される際に贈答品に添えられていましたが、徐々に簡略化され現在のように紙が用いられるようになったとされています。
のし袋(熨斗袋)の構成と種類:七五三では花結び(蝶結び)で紅白の水引のものを使用する
のし袋(熨斗袋)の構成は
・上包み(上袋)
・のし(熨斗)
・水引
・中袋
からなります。ここでは注意が必要な水引について詳しく説明していきます。
のし袋(熨斗袋)の水引について
水引とはのし袋(熨斗袋)の真ん中に付けられている飾り紐のことです。
5本や7本など奇数に結ぶのがしきたりとなっています。結婚の時に限り10本を使います。
水引の種類には
・花結び(蝶結び)
・結び切り
・あわじ結び
などがあります。
花結び(蝶結び)は、結婚以外のお祝い事に用いることが多く、紅白または金銀の水引のついたものがあります。
花結び(蝶結び)は両端を引くとほどけ、何度でも結び直しができることから、何度あっても嬉しいお祝い事に使います。
結び切りは結婚のお祝い等に用いることが多く、紅白または金銀などの水引があります。
結び切りは結婚や葬儀など、一度きりであって欲しいことに使う結び方です。
その他結び切りの一種として、あわじ結びというものも存在します。
あわじ結びは両端を引っ張るとさらに固く結ばれるのが特徴で、末永く付き合うという意味を持ち、謝礼や餞別、弔事などに使用します。
七五三の場合は、紅白の水引がついた、蝶結びののし袋(熨斗袋)を使用することが一般的です。
のし袋(熨斗袋)の書き方【七五三の初穂料】
七五三の初穂料の際はの書き方について解説します。
ペンは毛筆や筆ペンを使用します。
のし袋の書く場所は、
・のし袋(熨斗袋)表面
・中袋表面
・中袋裏面
・のし袋(熨斗袋)裏面
があります。
のし袋(熨斗袋)の表面には、中央上部の水引の上くらいの位置に、「初穂料」または「御初穂料」もしくは「御礼」と記載します。
中央下部にフルネームでご祈祷を受ける子供の名前を書きます。
この際の文字は上部に書いた文字よりも小さく書きます。
また、神主の読み間違えを防ぐため、名前の横にふりがなを書いておくと安心です。
中袋の表面には、中央やや上に金額を記入します。
金額は漢数字で記入します。旧字で記入するとより丁寧です。
中袋の裏面の左下に「郵便番号」、「都道府県からの住所」、「氏名」を記入します。
のし袋(熨斗袋)の裏面には、中袋がなかった場合に、左下に「金額」、「郵便番号」、「都道府県からの住所」、「氏名」を記入します。
のし袋(熨斗袋)のお金の包み方【七五三の初穂料】
七五三の初穂料の際のお金の包み方は、お札を表にして、印刷されている人物の顔が上に来るように入れます。
のし袋(熨斗袋)はお祝いごとでは下の折を上の折にかぶせます。
のし袋(熨斗袋)のマナー
のし袋(熨斗袋)のマナーはのし袋に入れるお札は新札を入れるようにします。
また、のし袋(熨斗袋)はふくさなどに包んで持ち運ぶようにします。
のし袋(熨斗袋)の金額【七五三の初穂料】
七五三の初穂料の場合ののし袋は、そこまで高価なものでなくても問題ありません。500円程度のものを購入して用意しましょう。
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