お宮参り着物の産着とは?歴史、男の子と女の子の違い、着方は?|奈良の写真撮影と着物レンタルはフォトスタジオワタナベ

お宮参り着物の産着とは?歴史、男の子と女の子の違い、着方は?

公開日2026年1月3日更新日2026年1月4日

お宮参り_女の子の産着

お宮参りと言えば産着! でも、そもそも産着ってどういう着物なの? 何のためにあるんだろう?
準備中にそんな疑問を持たれた方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、「産着って何なのだろう?」という疑問を解消するべく、歴史や風習、産着の柄などに焦点を当てて解説していきます。

 

奈良でお宮参りをお考えなら_奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影はフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)

産着とは

産着って何?

お宮参り_赤ちゃん_産着

 

皆さんは「うぶぎ」と聞いて一番に思い浮かべるのはどのようなものですか?
お宮参りの時に赤ちゃんに掛ける、綺麗な柄のお着物でしょうか?

実は、昔の日本にはお宮参りの着物以外にも「うぶぎ」と呼ばれるものがありました。

それは、お宮参りに関係なく赤ちゃんに着せていた着物全般のことです。

赤ちゃんのお着物と言えば?

お宮参り着物・産着レンタル_着物柄_奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影と着物レンタルはフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)

その昔、庶民の間には生まれたばかりの赤ちゃんに綺麗でしっかりとした作りの着物を着せてはならないという風習がありました。その方が、元気な子に育つと考えられていたためです。
また、生まれる前や死ぬ前に前もって準備をしてはいけないという考えもあったことから、
生まれて3日目または5日目までは、「ぼぼさ包」「雛巻」などと言って、赤ちゃんを古着やお母さんの腰巻の使いまわし、古い綿やボロなどに包んでいたそうです。
これは、生まれて間もない赤ちゃんは、3または5日目までは神様の下にあると考えられていたことに関係しています。この世と神様の下と、どちらにいるべきかどうか決まっていない曖昧な存在とされていたのです。

3日目になってようやく、親戚や村の人に赤ちゃんの誕生を知ってもらうための行事として、三日祝というものを行いました。このときになって初めて、赤ちゃんはしっかりとした着物を着ることができました。
地域によって異なりますが、「手とおし」「袖とおし」などとも呼ばれていたようです。

お宮参りに着せるあの着物は何なの?

お宮参りの着物は、「産着」の他に「祝い着」「掛け着」「のしめ」などとも呼ばます。赤ちゃんに直接着せるというよりは、赤ちゃんを抱っこしている人を、赤ちゃんと一緒に前から包むようにして着用します。

「一つ身」の着物で、背縫いがないのが特徴です。背縫いがないと「魔がさす」と恐れられたため、背中に縫い目を施す「背守り縫い」や吉祥柄の押絵をつけることで、魔除けの意味を持たせました。
地域や時代で形は異なりますが、特に無紋の祝い着には「十二針」と呼ばれる背守り縫いが多く用いられたとされています。

一つ身の着物とは?

「一つ身」とは、0歳から2歳くらいの赤ちゃんが着る着物のことです。
着物の反物の基本的な幅である並幅(約36〜40cm)の布で仕立てられており、背縫いがない のが特徴です。

背守り縫いとはどのようなもの?

背守り縫いの基本形は、「糸じるし」「守縫(もりぬい)」と呼ばれる縫い方です。
背中の部分を縦向きで9針縫った後、男の子は左に3針、女の子は右に3針、合計12針で矢印のような形になるよう斜めに縫います。(縦に7針、斜めに5針で12針縫う場合もありました。)

この他にも、麻の葉模様や籠目模様、植物や動物など、さまざまな柄が選ばれてきました。

産着の歴史

お宮参り_女の子の産着

平安時代~鎌倉時代の赤ちゃんの着物

平安時代、貴族や武家の間では、生まれたばかりの赤ちゃんには白または空色の産着を着せ、数日後に「色直し」といって色のあるものを着せる風習がありました。
また、赤ちゃんを悪いものから守るという魔よけの考え方もこの時からあったとされています。

こうした風習は、鎌倉時代まで続いていたそうです。

近世(安土桃山時代~江戸時代)

この頃になると、産着の風習が庶民にも広まり、祝い着として定着していきました。
また、家紋や吉祥文様を施すなど装飾的になり、家族の願いや社会的地位を表す象徴となっていきます。
また、背守り縫いや押絵で魔除けを行う習慣が一般化していきます。

明治時代

赤ちゃんの死亡率が高く、「七歳までは神のうち」という考えがまだ残っている時代でしたので、一つ身の産着に「十二針」の背守りを施し、魔除けをするという風習が続いていました。

昭和時代以降

昭和になると、白羽二重の上に掛け着を着せる形式が一般化していきます。また、ベビードレスの上から掛け着を着せるご家庭も増えていきました。

最近では伝統的な産着に加え、現代的なデザインや素材の産着も多く見られるようになりました。

 

産着の素材

お宮参り着物・産着レンタル_衣装選び_奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影と着物レンタルはフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)

産着は何でできているの?

産着は、伝統的な正絹を用いているものもあれば、ポリエステルなどの化学繊維で作られているものもあります。

ポリエステルなどは、比較的安い・汚れても水で洗うことができる、などのメリットがありますが、肌触りの良さや通気性・保温性などは正絹に軍配が上がります。

赤ちゃんの肌に触れる可能性がありますので、このように お手入れや保管のしやすさ、肌への影響などをふまえて、自分たちの条件に合った素材を選ぶことをおすすめします。

 

正絹の種類

正絹は蚕の繭から作られる絹糸で織られた天然素材で、布の織り方や糸の作り方によって種類が異なってきます。

綸子(りんず)
経糸・緯糸ともに撚りをかけていない糸で織られています。生地には光沢があり、薄手で手触りが滑らかなことが特徴です。サテンとよく呼ばれるのはこの生地です。着物や襦袢、帯揚げ、半衿などに使われます。

緞子(どんす)
特徴は、生地が分厚く、また模様がはっきりとしているところです。先染め糸を使用するので、経糸と緯糸の色を変えて多色の模様を表現することができます。
主に、礼装用の着物や帯に使用されます。

縮緬(ちりめん)
経糸に撚りをかけた糸を使用するため、表面に細かいシボ(凹凸)が出るという特徴があります。光沢はあまりないですが、手触りが柔らかく、軽くてしなやかです。訪問着や留袖、帯などに使われます。

紗(しゃ)
透け感のある生地で、経糸を交差させて織られています。夏用の着物や重ね衿などに使用されます。

絽(ろ)
経糸を浮かせて透かし模様を作る織り方が使われています。夏用の着物や薄物に使用されています。

産着の柄

お宮参り_産着_男の子の柄_女の子の柄

産着には様々な柄があります。
どのような柄を選べば良いのか、正直に言って迷ってしまいますよね。
そこで、産着の柄とそこに込められた意味について、いくつかまとめてみました!

男の子の産着

:幸運を掴む・出世・物事の本質を見抜く
:邪気・災難から守る、出世・一家の守り
:出世・飛躍・辰年に縁起が良い
:試練を乗り越え出世、登竜門の象徴
:力強さ・勇敢さ・厄除け
軍配:知力・決断力・行動力・リーダーシップ
宝船:門出の祝福・一生物に困らない

女の子の産着

:人生の門出・繁栄・豊かさ
牡丹・芍薬:美しさ・高貴さ・凛とした女性
御所車・花車:玉の輿・裕福な家に嫁ぐ・祝福
:円満・高貴・健やかな成長
:邪気払い・神様への願い
:長寿・良縁・高貴

どのような柄にも赤ちゃんを大切にしたいという思いが込められています。
直感で産着を選ぶも良し、柄に込められた意味から選ぶも良し。好きな一着が見つかると良いですね!

産着の準備と掛け方

産着の事前準備

お宮参りの準備には産着以外にもいくつか用意しなければならない物があります。

産着
メインの着物ですね。上にもあったように、男の子と女の子によって柄が異なってきます。

長襦袢
産着の内側に重ねて着用します。使う前に袖を通して準備をしておきましょう。

帽子
赤ちゃんの頭部を日差しや風から守るためのものです。

よだれかけ
産着の汚れ防止や、赤ちゃんの肌荒れ予防です。また、正装の一部でもあります。

縁起の良い小物
狛犬やでんでん太鼓などがあります。 赤ちゃんの健やかな成長を祈願するためのものです。産着の紐に通して吊るすように使います。

産着の下には何を着せたらいいの?

産着は掛け着の部類になりますので、当日、赤ちゃんは産着の下にも何か着なければなりません。
赤ちゃんの服装には伝統的な物を選ばれるご家庭もあれば、現代的な物を選ばれるご家庭もあるようです。

白羽二重(しろはぶたえ)
白羽二重は伝統的な肌着として産着の下に着用されてきたものです。
主に、白絹で作られています。真っ白なお着物は無垢で上質な印象 を与えますね。
ただ、絹で作られているということもあってお値段が高いです。また、着用する機会が少ないため、後々の事を考えると購入するかどうかが悩みどころです。

ベビードレス
現代的な選択肢として、白羽二重の代わりに使われることが多いです。真っ白なものを選ぶとフォーマルな雰囲気でまとまりが出るでしょう。
また、産着を掛けなくてもそのまま着られますので、他のお祝い事や記念日にも着用できます。

カバーオール・ロンパースなど
おむつ替えなどを考えると着脱のしやすさは重要ですよね。また、快適さの面でも、赤ちゃんにとって着慣れた普段着はおすすめです。
特別感を出すのであれば、スーツ風のロンパースや、袴ロンパースという袴風のデザインのものを選ぶと良いかもしれません。

お宮参りの服に「絶対こうしなければならない」という決まりはありませんので、ぜひ気楽にお選びください!

産着の掛け方

産着を準備したけれど、いざ着けようとなるとどうすれば良いかわからないかも! と悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
でも安心してくださいね。実は、産着の掛け方はそこまで難しいものではありません。

<手順>
1.赤ちゃんに帽子とよだれかけを着けます
2.産着(祝い着)と長襦袢を重ねて準備すします
3.着物と襦袢の紐を重ねて袖に通します
4.袖山に沿って紐を引きます
5.背中の柄が綺麗に見えるように広げます
6.着物の裾から襦袢が見えないように注意します
7.赤ちゃんを正面に向けて抱っこします
8.紐にお守りを通し、吊るすようにします
9.抱っこする人の肩にかけるように包みます
10.背中側で紐をちょうちょ結びにします

ポイントは、①赤ちゃんが苦しくないように位置を調整すること ②産着の柄がしっかりと前に来るようにすること ③着用時は誰かに手伝ってもらうこと です。

 

実際に着せているところが見たいという方は、ワタナベの公式インスタグラムに産着の着付け方動画が公開されていますのでぜひご覧くださいませ!!

●フォトスタジオワタナベ 公式インスタグラムURL
https://www.instagram.com/photo_by_watanabe/

奈良でお宮参りをお考えなら_奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影はフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)

 

奈良でお宮参りの写真撮影と着物レンタルをするならフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)へ

ファーストアルバム(提携産婦人科限定)_お宮参り_奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影と着物レンタルはフォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)

 

▼奈良の神社でのお宮参りレポートはこちら

春日大社(奈良県奈良市)のお宮参り(初宮詣)・ご祈祷レポート

橿原神宮(奈良県橿原市)のお宮参り|ご祈祷・お参りレポート

 

▼スタジオでのお宮参り写真撮影に関するご案内はこちら

お宮参り写真(初参り)|奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影と着物レンタルなら

▼お宮参り着物・産着レンタルに関するご案内はこちら

お宮参り着物・産着レンタル|奈良市・橿原市・広陵町・木津川市の写真撮影と着物レンタルなら

 

フォトスタジオワタナベ(渡辺写真館)の店舗一覧

奈良本店(奈良県奈良市鶴福院町26) 0742-26-3344

押熊店(奈良県奈良市押熊町1247-1) 0742-41-1188

柏木店(奈良県奈良市柏木町486-5) 0742-34-5001

橿原店(奈良県橿原市土橋町370-1) 0744-25-6000

広陵町 真美ケ丘店(奈良県北葛城郡広陵町馬見中2丁目6-26) 0745-55-0110

京都 木津川店(京都府木津川市州見台1丁目1-1-1ガーデンモール木津川2F) 0774-75-1800

関連ページはこちら